2023-2025 サステナビリティ・レポート(日本語版)

Modus office chair Design: Klaus Franck, Werner Sauer

1994 年に発売された Modus は、製品材料の効率的な使用の手本と 言えるプロダクトです。 人間工学のエッセンスを取り入れた快適な座り 心地を備え、最小限の材料で構成され、消耗部品の交換も容易です。わず か 8~12 本のネジを外すだけで、完全に分解することができます。

Product responsibility

構造、機能、材料それぞれが理にかなっていて、長く使われる製品を提供すること。それこそが使い捨て社会を改善するために、ウィルクハーンがなすべきことです。 それを実現できるよう、ウィルクハーンの製品責任に対する考えは、以下の明確な指針に従っています。

1. 無駄をなくす – “ the longer and better ” 製品の価値を高め、ひとつの製品を長く愛用されるものとすることで、最終的に 買い替えの回数が減り、環境資源の消費を抑えることができます。製品開発チーム は、以下によってこれを実現しています。 • いつの時代にあっても、生活を便利で快適にする有益なイノベーション • 長年の使用に耐える厳選された材料、優れた仕上加工およびテクニカルな ソリューション • 不朽の名作となりうる、タイムレスで魅力的なデザイン 2. 使用する材料を減らす – “ less is more ” 私たちにとって「 Less is more 」は単にデザインの原則にとどまらず、以下のこと を意味しています。 • 資源を保護するため、原材料の性質を熟知し、使用する材料を減らす • 地域暖房や廃熱回収を製造に利用するなど、製造におけるエネルギー消費 を 効率化する • 太陽光発電やカーボンニュートラル・エネルギーを活用し、排出物を減らし、 CO ₂ の削減につなげる

3. 長く使い、最終的に再生する – “ Reuse + Recycle ” 修理をして長く使うことができ、さらに寿命の終わりには、再生材料として生まれ 変わることができる製品をつくることを心掛けています。 • 消耗部品を交換し、必要となった機能を追加することができるよう設計する ( アームレスト、カバー、ウレタンクッション、金属パーツなど ) • 製品の分解が容易で、修理しやすいよう設計する • 可能な限り、原材料の判別が容易でリサイクル率が高い、モノマテリアルを使用 する 4. 公正であること – “ responsibility all along the line ” ウィルクハーンでは環境責任と社会責任、どちらも等しく果たすべきものである と考えています。健康と安全の保証、経営者と従業員の風通しのよい関係、公正な 報酬は、ウィルクハーンの企業文化を構成する上で不可欠な要素です。それを 自社だけにとどめることなく、世界中のサプライヤーとパートナー企業に、労働 環境を改善するよう積極的に働きかけています。ウィルクハーンはグローバル・ コンパクトに参加し、家具メーカーとして初めて、従業員の利益に対する世界的な 評価とその促進に関する国際労働機関 (ILO) の国際枠組み協定に署名しました。

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