2023-2025 サステナビリティ・レポート(日本語版)

Ecologically relevant activities and machinery

また、長く使用し、カバーに擦れやほつれが生じた場合も、最小限のパーツの交換 だけでメンテナンスできるように設計されています。

Sewing and upholstery departments チェアの製造において、縫製、アップホルスタリング、シートカバーリングの工程は、 現在に至るまで手作業で行われています。 製品を完璧なものに仕上げるには、 全ての作業に、経験、集中力、正確さが求められます。 縫製チームが型紙を元に 生地を裁断し、縫製したカバーを、アップホルスタリーチームがウレタンクッション を巻いた芯材にかけて成形し、シートシェルに固定します。シートのカバーリング には、フリースや不織布の裏打ちが入る場合もあります。快適な座り心地や耐久性、 機能性、仕上がりの美しさを考慮して、モデルごとに検討を重ね、最適解を見つ け出しています。 シートカバーにはデザイン・型紙製作の段階から、環境負荷を減らす工夫がなさ れています。多くのポイントでステッチを優先的に採用し、接着剤の使用を最小限 に抑えています。パイピングやトップステッチなどには高度な縫製技術が要求 されますが、熟練の職人がこれらのリクエストに応えています。

接着剤に使用される溶剤は、人体ならびに環境へ悪影響を及ぼす危険があります。 よって、特に注意を払い、厳格な EU レギュレーションを満たした接着剤を選択し ています。先に述べた接着剤の使用量を少なくする取り組みにより、排出量は規 制値以下をキープしています。

そのほか、アップホルスタリーチームでは換気システム・コンプレッサー機器使用 のためにエネルギーを消費しますが、その消費量はわずかです。

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