2023-2025 サステナビリティ・レポート(日本語版)

脱脂・洗浄など塗料の密着性を向上させるための前処理を行った後、粉体塗料を 吹き付け、 190 ° C で焼付乾燥をします。

塗装工程は、使用する機械のエネルギー消費量、洗浄に使用する水など、環境 負荷の懸念材料が多く、十分な対策を必要とする工程です。

ウィルクハーンでは、この数年間、倉庫の断熱性の向上と暖房回路の最適化を 進め、工場全体の室温調節に使用するエネルギー消費を抑える取り組みをして います。また、長年にわたり、金属洗浄に用いた水を適切に処理し、可能な限り 再利用する取り組みをおこなっており、廃水の排水量を最小限にとどめています。 パーツに付着しなかった粉体塗料はほぼすべてが回収され、再使用されていま す。現在は、チャンバーを変更することなく塗装色を変えることが可能になった ため、エネルギー消費量はさらに削減されました。また、使用している粉体塗料 には、溶剤や重金属はほとんど含まれていません。 Table assembly 自社工場では、年間約 15,000 台のテーブルをアセンブルしています。カタログに 掲載している標準仕様のフレームや天板のバリエーションに加え、サイズや仕上 げ、配線ボックスをはじめとしたオプションを追加したモデルなど、特注仕様の テーブルも数多く製作しています。天板加工は、 2020 年から協力工場による製造 に切り替わりましたが、自社工場で製造を行っていたときと同等の厳しい検査を 行っています。さらに、リサイクル可能な梱包材を利用しています。もちろん、完璧 な状態で製品がカスタマーのもとに届くよう、梱包状態の点検は重点的に行い ます。

Steel workshop テーブル用フレームは、標準・特注仕様問わず、金属加工チームが自社工場で 製造を行っており、切断、穴開け、旋削、溶接、研削など複数の工程を経てパーツ がつくられます。加工作業を通して、排出物(溶接ガス)と騒音がわずかに発生し ます。

金属加工で考慮しなければならない環境的側面は、機械を稼働させることに よって生じるエネルギー消費と、石油、潤滑油、冷却潤滑剤の安全な保管です。

Powder coating 自社工場では、塗装チームがテーブルフレームやチェアのベースパーツをはじめ とした金属部品の粉体塗装を行っています。表面塗装は、外観を美しくするため だけでなく、腐食や錆から金属を保護する目的で施されます。

その他、テーブルアセンブルチームの環境的側面として、照明設備や電動工具 使用時のエネルギー消費がありますが、消費量はわずかです。

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