2023-2025 サステナビリティ・レポート(日本語版)

2018 年 1 月に設置された、本社敷地内の電気自動車充電ステーション。

2017 年に一部の資材輸送にリユーザブルな梱包材を採用しました。その後継続的にリユーザブルな 梱包材の使用率を高め、使い捨ての梱包材の使用率を減少させる取り組みをおこなっています。

また、所有車輌による CO ₂ 排出量については、基準年( 2019 年)比から 5 %減を 目標としています。 2020 年、 2021 年は目標を達成することができましたが、残念 なことに 2022 年の排出量は増加に転じ、結果的に 2019 年比 10 %増となりまし た( 334t )。所有車輌の環境性能を高める投資を継続的におこない、多くの車輌 が自動スタート・ストップシステムや高性能エアロダイナミクスなどのオプション を搭載しているにもかかわらず、排出量が増加してしまっています。 排出量増加の原因と考えられるのは大きく2つです。まず、製品を移送する際に 使用する車輌を大型化したことにより、 1km あたりの CO ₂ 排出量が 5 %増加した ことです。大型の移送車輌は、輸送効率の向上のため導入されました。 2022 年は 従来の移送計画から、大型車輌の使用を組み込んだ新たな計画への移行時期に 当たり、非効率な結果となりましたが、これは一時的なものであり、改善されて いく見通しです。また、排出量増加のもう 1 つの理由として、新型コロナウイルス の規制緩和により本社を来訪するゲストが増え、送迎のため社用車を使用する 機会が増えたことが挙げられます(年間走行距離 5 %増 / 2019 年比)。

Material consumption 2022 年に使用した原材料の総重量は約 2,600t でした。 43 %( 1,126t )を占める 金属の内訳は、約 600t がスチール類、約 500t がアルミニウムでした。その他使 用量が多いのがプラスチック( 1,104t )で、総量の 43 %弱を占めています。木材 の仕入れは約 310t 、ファブリック・レザーなどのアップホルスタリーマテリアルは 40t でした。 資源効率の最大化を目指し、ウィルクハーンではリサイクル材料の使用率を高め る取り組みをおこなっています。古くからリサイクル技術が確立している金属では 高い割合でリサイクル材料を採用できている反面、まだ技術が発展途上にある プラスチックについては、改善の余地を残す状態です。近年の進歩として、マルチ パーパスチェア Yonda のシートシェルに、再生プラスチックと端材由来のウッド チップで構成される、環境にやさしいバイオコンポジット材を採用しました。

CO ₂ 排出量の推移 2013-2022 年 指数値(基準年 2013 年を 100 とする)

車輌による CO ₂ 排出量の推移

ウィルクハーン本社におけるエネルギー消費量の推移 2013-2022 年 単位:メガワット /hour ( MWh )

指数値(基準年 2019 年を 100 とする)

10.000 9.000 8.000 7.000 6.000 5.000 4.000 3.000 2.000 1.000 0

140

115

120

110

100

105

80

100

60

95

40

90

20

85

0 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021 2022

80

2019

2020

2021

2022

2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021 2022

車輌による消費量 車輌・暖房以外の消費量 暖房による消費量

車輌による排出量 オフィス・工場からの排出量 総排出量 基準値( 2013 年)

目標( 2019 年の排出量から 5 %削減) CO ₂ 排出量(全車輌) 年間走行距離(全車輌) 基準値( 2019 年)

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