2023-2025 サステナビリティ・レポート(日本語版)

Electricity consumption at headquarters was cut by 19 percent. 本社で消費する電力については、 2019 年比で 10 %以上の削減を目標に掲げま した。工場の照明をすべて LED に交換する、コンプレッサーを少ない電力で高い パフォーマンスを発揮するものに交換する、オフィスのプリンタ台数を減らすなど の改善努力を重ねた結果、目標を大きく上回る消費電力 19 %削減を達成しま した。

2022 年の本社での総電力消費量は 1,559MW (メガワット)で、消費電力のすべて を環境に優しい水力発電で賄いました。

Solvent emissions remained low. 2022 年本社工場では、主に接着剤や洗浄液などに含まれる成分である有機溶剤 を、約 3.2t 排出しました。これは前年から 10 %増加しています。増加の原因とし て、接着剤を多く利用するファブリック張りのチェア( FS-Line や Occo など)の 大幅な受注増が挙げられます。増加したとは言え、年間 15t という排出量は法基 準を大きく下回る数値で、環境への悪影響はないと考えられます。 現在、テーブル天板や一部チェアの縫製は、外部工場に委託しています。つまり、 全生産を考えると、有機溶剤の排出は前出の本社工場からだけでなく、外部工場 でも発生しています。ウィルクハーンは、頻繁な監査により、サプライチェーン全体 の生産が安全で環境に優しく、法的要件に準拠していることを定期的に確認して います。 95 percent of raw materials recycled 2022 年、廃棄物の排出量は前年から大幅増の 414t となりました。受注増にとも なう生産数の増加により、生産部門からの廃棄物が増えたことが大きな要因で す。また同時に、本社施設の改装により、例年よりも多くの廃棄物が生じました。 一例として、外壁改装によって、約 60t の廃棄物が排出されています。また、粉体 塗装部門の廃水処理プラント設備の交換によって廃水の排出量が削減されると 見込んでいましたが、期待値に至らず、当初の予定より廃水の排出量が多い結果 となりました。 特筆すべきは、製品の生産量が増加したにもかかわらず、木材の廃棄量が 56t に まで減少したことです。サプライヤーとの輸送にリユーザブルな梱包材を採用し、 また、繰り返しリユースされる EU 規格のパレットを使用することにより、木材の 消費量自体を大幅に減らしたことが功を奏しました。また、ウィルクハーン本社 工場ならびにオフィスから発生する廃棄物のほとんどは、リサイクル原料として 回収されるか、燃料として再利用されており、その割合は全廃棄量の 95 %に達し ます。

廃棄物は種類ごとに分別され、可能なものはすべてリサイクルされます。また、プラスチックフィルム や段ボールは、輸送時の CO ₂ 排出量削減のため、圧縮し体積を減らしてから業者へ渡しています。

• 生産した製品は溶剤の含有量が少なく、有害な揮発性有機化合物を 一切放出しない • アップホルスタリー部門ではミシン縫いやタッカー留めを優先的に選択 し、接着剤の使用を最小限に抑える • 製品の多くが室内空気環境に関する厳しい基準が設けられた Green guard 認証を取得

相対的電力消費量の推移指数値 (基準年 2019 年を 100 とする)

自然エネルギー使用率( % )

有機溶剤( VOCs )排出量 In tons / year

120

20 18 16 14 12 10

80 % 70 % 60 % 50 % 40 % 30 % 20 % 10 % 0 %

110

100

90

8 6 4 2 0

80

70

2017

2018

2019

2020

2021

2022

2018

2019

2020

2021

2022

2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021 2022

目標:暖房で使用するエネルギーの 60 %をバイオガス由来とする 目標:消費するエネルギー全体の 50 %を自然エネルギー由来とする 消費エネルギー全体の自然エネルギー使用率 暖房におけるバイオガス由来のエネルギー使用率

環境目標:電力消費量の 10% 削減( 2019 年の消費量+販売量 と比較) 電力消費指数 1 ( 2019 年を 100 とする) 電力消費指数 2 (消費量 / 販売量、 2019 年を 100 とする) 基準年( 2019 年)

木材 / コンポジットウッドの塗装から発生した溶剤 接着・塗装から発生した溶剤 溶剤の総排出量 排出量の基準( no. 31 BlmSchV )

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