IUJパンフレット 2023-2024

国際経営学研究科 国際関係学研究科

日本・グローバル開発学プログラム

日本の開発・発展の普遍的論理を学ぶ国際人材育成プログラム

日本・グローバル開発学プログラム(JGDP:Japan-Global Development Program)は、JICA(独立行政法人国際協力機構)の開発大学 院連携プログラムの一環として、JICAと国際大学が共同で実施運営するプログラムです。その目的は、日本の発展と開発の経験を材料に、 普遍性のある発展と成長の論理を政治・経済・経営の分野にまたがって学ぶ機会を提供することにあります。JGDPは国際関係学研究科の 修士課程と国際経営学研究科の修士課程の共同プログラムとして、本学が初めて導入した国際人材育成プログラムで、以下の点を特長とし ています。 1. 留学生が、日本の経験の背後にある論理と教訓(成功例、失敗例の両面)を学び、自国の発展戦略を考えるための知識とスキルを修得する。 2. 日本人学生が、英語で日本の発展の論理や教訓を学ぶことにより、グローバルな視点から日本を海外へ発信する能力を養う。 3. 将来、国際場裡で活躍する学生が、日本の経験をケース材料として、国の発展と企業成長の普遍的論理について学ぶ。 このプログラムは、日本専門家を育成するためのものではありません。将来各国のリーダーとなることが期待されている留学生達が、母国 発展の政策/戦略立案に携わるとき、日本の発展と開発の経験の論理と教訓を学んだことが、大いに役立つと私たちは考えます。日本の発 展と開発の背後にある論理が、グローバルシーンに適用され、国や企業の発展に役立てられる、それが、このプログラムを「日本・グロー バル開発学プログラム」と名付けた理由です。また、JGDPは、日本人学生が、自国の発展について、きちんと海外で説明できるようにな ることを可能とし、国際人材として活躍する一助となることでしょう。 JGDPでは、学生が希望する専門分野に応じて、どちらの研究科に所属するかを選択することができます。そしてその専門分野の科目と JGDP の科目を履修した上で、修了時には各専門分野に応じた学位が授与されます。

専門分野 学 位 専門分野 学 位 外交政策 修士(国際関係学) 経 営 修士(経営学) 経済政策 修士(経済学)

開発政策 修士(国際開発学) 公共経営 修士(公共経営学) 「外交政策」、「経済政策」、「開発政策」、「公共経営」のいずれかを選択すれば、国際関係学研究科所属、「経営」を選択すれば、国際経営学 研究科所属となります。修士(経営学)とは、MBA のことです。 カリキュラム JGDP 関連科目では、理論的基礎と国際比較の視点を重視した内容が提供されます。 国際関係学研究科が提供するJGDP 関連科目では、明治維新以降(又は、第二次世界大戦以降)における日本の国際政治経済環境や日本経 済の成長の特徴について学び、さらに日本の外交政策、安全保障、対外支援政策、教育システムが日本の発展にどのように影響を与えたか について学びます。 国際経営学研究科が提供するJGDP 関連科目では、日本型経営論、企業金融とそれを支える金融システム、日本の主要産業、人事手法、も のづくり経営、中小企業の発展、企業リーダーなどが日本の経済発展に与えた影響について学びます。 課程修了・学位授与の条件 課程修了の要件は、修士課程に2年間在籍し、合計 40 単位以上を修得し、必要な研究指導を受けたうえで、学位論文または研究レポートを 提出し、且つその審査に合格することです。

JGDP関連科目

※カリキュラムは変更になる場合があります

国際関係学研究科提供科目

国際経営学研究科提供科目

・日本の安全保障政策 ・世界の中の近代日本 ・日本近代化の政治経済史 ・戦後日本の政治経済 ・戦後の日本政治

・ 日本的経営と企業統治 ・ 日本のものづくり経営 ・ 産業政策概論 ・ 日本の中小企業

・ 日本の農業ビジネスと農政 ・ 日本のビジネスリーダー ・ 日本の主要産業と人事手法 ・ 日本の企業金融と金融システム

・ 日本の国際関係と外交政策 ・ 日本の教育システム ・ 日本の開発協力の実践 ・ 日本政府と政治 ・ 日本の国際協力政策

(上記の科目以外に、各自の専門分野に応じて他のプログラムが提供する科目を履修します。学位毎の修了要件単位の詳細については以下の URLをご参照ください。 https://www.iuj.ac.jp/jgdp-r/) Japan Focus 他のプログラムに所属する学生が上記JGDP関連科目を履修し8単位以上取得した場合、“Japan Focus” の要件を満たした者として、特別 な証明書を受け取ることができます。

Student Profile

ザーボ アレサンドロ(イタリア)

前所属

トリエステ大学国際外交科学部

JGDP特色

通常の MBA の知識を習得するだけでなく、日本の経済的成功について分析を深め、 世界のビジネス界で起こりうるあらゆる状況に対応できる強い理解とスキルを身につ けることができます。

研究テーマ

日本の企業文化と F1 の難しさ:トヨタ自動車のケース

おすすめの授業 日本のビジネスリーダー(橘川 武郎先生)

教授の知識と、分析されたリーダー成功例の講義は、ビジネスの成功を目指す学生に 大きなインスピレーションを与えてくれます。

IUJ修了後

日本での会社設立を目指し、モータースポーツ界で活躍したいです。

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日本・グローバル開発学プログラム

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