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ハンスグローエ( Hansgrohe )、オッキオ( Occhio ) など、プレミアムマーケットを牽引する企業が名を 連ねます。これらの企業は、空間デザインこそが、 最も汎用性の高い強力なブランドコミュニケーショ ンツールであることを熟知しています。これはもち ろん、ハイブランドのショールームだけに言える ことではありません。アイデンティティを体現した オフィス空間もまた、社員とビジターの心を惹き つけてやまないツールとして機能するのです。
Employees as engineers of design この架空のオフィスは、これからのオフィスデザイン の青写真となること、また、インスピレーションの源と なることを目的につくられました。今まで本書の中で 述べてきたように、家具を動かさないことを前提とし てはいけません。オフィスが稼働したあと、必ず計画 時に想定していなかったニーズが生まれるということ を、念頭に置く必要があります。都市計画でもオフィ スプランニングでも、完璧なマスタープランなど存在 しないのです。 Georg Thiersch はさらに言葉を重ね ます。「このヴァーチャルオフィスはさながら、さまざ まなシチュエーションと働き方に対応して変化する、 フレキシブルなツールボックスのような存在です。変 更できないセッティングはなく、どれも自分たちで動 かして、アレンジすることができます。ワーカー自身 が、自らのワークプレイスのエンジニアになるのです」 Environments to reflect the brand 1zu33 は、アーキテクト、インテリアデザイナー、ブラン ドエキスパートからなる 25 名のチームで、多くの グローバルブランドの空間コンセプトを手掛けて きました。クライアントリストには、ウィルクハーン の他、ガゲナウ( Gaggenau )、イソップ( Aesop )、
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