IUJパンフレット 2024-2025

国際社会起業家プログラム (3学期+フィールド実習) 海外協力隊(JOCV)候補者・終了者、及び JICA 関連留学生限定

国際経営学研究科

社会課題を持続可能なソリューションで解決

海外協力隊(JOCV)は、政府開発援助(ODA)の一環として、世界に貢献したいという想いを抱く日本の人材を2年間ボランティアと して開発途上国に派遣する、JICA(独立行政法人国際協力機構)が実施する事業です。本研究科はJOCVの終了者とこれから海外に派 遣される候補者を対象として、2021 年に国際社会起業家プログラムを設置しました。2024 年9月には JICA 関連の外国人留学生も対 象に加え、本プログラムの拡大を図っています。将来、ビジネスやNPOを通して持続可能な社会課題解決に社会起業家として携わり、 貢献したい、または、国際機関などの支援組織で民間セクターとも連携しながら社会開発のために働きたい、と希望する若者が、実際の 行動を起こすために必要な知識、考え方、つながりを得ることができる教育の場を提供することを目的としています。キャンパスでの講 義に加えて、途上国あるいは日本の地方におけるフィールド実習を通して、実際に社会起業家として活動することを想定したビジネスプ ランの試行をカリキュラムに組み込んだ実践的なプログラムです。 課程修了時には、修士(社会起業経営学)/ Master of Social Entrepreneurship : MSEの学位が授与されます。社会起業家や国際協 力専門家にはインターディシプリナリーな考え方が求められる点を踏まえ、経営学をベースに置きつつ国際関係学もバランスよく学んだ ことを示す学位が MSE です。

カリキュラム

※カリキュラムは変更になる場合があります

キャンパスでの3学期間の修学

長期フィールド実習

修了要件

必修科目:13 単位 選択科目:15 単位

フィールド実習:4 単位

修士(社会起業経営学) 34単位 & 研究レポート

リサーチ・セミナー:2単位

ISEP必修科目

・ビジネス・コア ・企業の社会的責任(CSR)論

・新興市場戦略論 ・財務会計学

・地域資源とソーシャル・ビジネス ・マーケティング・マネジメント

・経営戦略

選択科目(ISEP 開講科目)

・国際政治学 ・デジタル化世界の国際安全保障 ・日本の国際協力政策 ・政策評価論 ・政治制度とガバナンス ・公共セクターの人的資源管理論 ・経済開発における政府と起業家 の役割

・開発政策・プログラムの分析 ・開発経済学 ・開発政策とグローバル化 ・対外政策決定論 ・国際人権論:文化、ジェンダー、 平等 ・国際機構論 ・国際政治経済論 ・国際経営 ・サステナビリティ・トランス フォーメーション戦略

・起業家精神と小事業開発 ・リーダーシップ ・デジタル・トランスフォーメー ションのマネジメント ・管理会計学 ・日本のものづくり経営 ・新規事業創出とベンチャー ・組織行動論 ・デジタル産業の世界的展望 ・農業開発と資源収入管理

・日本の農業ビジネスと農政 ・ビジネスのための人工知能

・ビジネス・プレゼンテーション ・データ分析によるビジネス支援 ・デジタルプラットホームとデジ タルビジネスモデル ・デジタル・サプライ・チェーン・ マネジメント ・起業とベンチャーファイナンス ・起業家精神とイノベーション

Student Profile

石原 由佳(日本) 前所属

教育系NPO Teach for Japan のフェロー

ISEP特色

国際関係学の科目で世界の社会課題や国際開発についての理解を深めながら、国際経営学の科 目でビジネスを学び持続的に社会課題を改善する力を養うことができます。

研究テーマ

日本の教育課題に学校の外からアプローチするソーシャルビジネス

おすすめの授業 開発経済学(後藤 英明 先生)

世界で起こっている貧困や不平等といった社会問題を経済学の視点から学ぶことができます。 これまで自分が青年海外協力隊や日本の教育現場で取り組んできた問題について、改めてデー タを元に俯瞰することで新しい気づきが得られました。そういった社会問題について多国籍な クラスメイトとディスカッションすることも、授業で楽しみだったことの1つです。 日本だけでなく、さまざまな国の人々の幸せと平等に貢献できるようなプロジェクトに取り組 みたいです。 15 国際社会起業家プログラム

IUJ修了後

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