IUJパンフレット 2024-2025

Alumni Voice 修了生の声

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「誰が為に、何が為に」が変わる場所

檜 直佑 日本通運株式会社 IRP 2019年修了

私が国際大学の門を叩いたきっかけと、在学中何を経験しど う変わったか、また卒業後の今、IUJでの経験がどう役に立っ ているかを述べさせていただきます。 私がIUJの門を叩いたのは、文字通り自分の人生を変える為 でした。 体育会の活動しか力を入れなかった学士時代、大学卒業後 入社した会社は警備会社、中途半端な英語力、のくせに年 少期に海外で過ごしていたこともあり、世界の為に何かしたい という能力と現状にマッチしない志しだけがある状態でした。 それら全てをリセットし、「卒業後は国際機関へ」という夢を見 て進学しました。その選択肢を与えてくれた家族をはじめ、2 年間の在学中ずっと支えてくれた給付型の奨学金制度には 深く感謝しています。

入学後何が起こるかを端的に述べさせていただきます。 果て の見えない知識の海があります。 自分が学びたいことや挑戦 したいことを、全て自分自身で切り開いていける環境があります。 また、これが1番大切だったのが、世界中から来た仲間がいます。 四季豊かな南魚沼 の地にて、そのような中で2年間を過ごすことになるのです。 私には在学中大きな変化が二つありました。 一つは目標とするキャリアの変更です。 勉強したが故に、国際機関という目標は、自分が今後歩みたい道 ではない事に気がつかされました。 二つ目はいつでも近くで支え合った仲間とは、家族のような兄弟姉妹のような絆が生まれたことです。 一緒に深夜遅くまでの大議論を経て課題を乗り 越えたこと、何その匂いのする料理︖︕ちょっと頂戴︕と一緒にご飯を食べたこと、現実逃避の為に、たまに一緒に歌って踊ったこと、時には涙する互いを 抱擁して励まし合ったこと。 修士課程修了には想像を絶する困難もありましたが、そんな仲間とのある種の愛情に支えられて乗り越えられたと思っていま す。 卒業後の今でもどこの国にいる誰とでも連絡を取れるのは、グローバル化が進んだ今現代だからこそ、とても心強い支えとなっています。 修了後は日本通運株式会社へ就職しました。 どんな場所にも必要な物流であれば、いつか友人達の国を少しでもよい方向へ持っていけるのではと考 えての選択です。 配属先の重機建設事業部にて日本全国へ赴き風力発電所を建設する仕事をしております。 関係のないキャリアにも感じるかもしれ ませんが、実に多くの場面でIUJの経験が生きていると実感する日々です。 IUJでのディスカッション形式の講義は、論理的・客観的・多角的・分析的思考を育み会社のどんな会議においても発言できる自信に繋がりました。 友人らとの会話は、世界中のアクセントに聞きなれ、どこ出身のどんな人とのやりとりも物怖じしないメンタルと思いやりを与えてくれました。 論文執筆の汗 と涙は、よほど仕事で追い込まれても、「あの日々に比べたら楽」という根性をくれました。 何より世界中の仲間たちの存在は、いつかは彼ら彼女らの国の 為にという生きるモチベーションを与えてくれました。 IUJでは何に挑戦するかは全て自分自身が決められます。 自分の心を開き、精一杯やり続ければ、「誰の為に生きたいか」「何の為に頑張りたいか」がガ ラリと変わる宝石のような2年間になると信じています。 よき出会いと旅路がありますように︕

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修了生の声

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