IUJパンフレット 2024-2025

# 2

視野を広げ、キャリアを切り拓く力を身に着けた2年間

JR東日本に入社し鉄道の現場職に従事する中で、キャリアの転換を考えていた折に、ビジネスの基礎知識の不足を実感したことがきっかけで社内 公募に応募し、国際大学国際経営学研究科のMBA課程に進学する機会をいただきました。

2年制MBA約70名のうち日本人は私1人だけで、クラスメートは全員留学生、しかも国や私企業、支援機構等から選抜された選りすぐりの猛者 たち、という環境で揉まれた2年間は、私を精神的に強くし、価値観を変えるのに十分な時間でした。

MBA課程ではほぼ全ての講義でグループワークやケースディスカッションがあり、多文化の中で自分の意見を発信すること、相手の背景を理解し異な る意見を受け入れながらチームとしての折り合いをつけること、多様性の中で自分の強みを活かしてチームに貢献すること…、これらを実践の中で、失 敗も経験しながら、クラスメートと共に学んでいきました。

議論の収集がつかず、深夜、あるいは早朝までスタディルームでグループワークを続けることもしょっちゅうでしたが、それを一緒に乗り越えた仲間とは、 今でも頻繁に連絡を取り合うような、強い繋がりを持つことができました。

また、2年次にはAalto大学(フィンランド)でのサマープログラムに加え、ESADE(スペイン)での交換留学に参加する機会もいただきました。 日本 を出てまた新たなダイバーシティに所属する中で、視野を広げ、自身を客観視するきっかけとすることができました。

修了後の現在は、JR東日本のデータマーケティングの中核となるJRE POINTに関わる業務と、自ら提案した新規事業の立ち上げを兼務していま す。 データに関わる業務では国際大学にて専攻したIT の知識を、新規事業の具体化においてはMBA課程で 得た知識を総動員して、業務にあたっています。

業務で壁にぶつかったときには、講義での教授の言葉に 立ち返り、モチベーションを失いかけたときには、世界を 舞台に活躍する同窓生と言葉を交わし、ここで立ち止 まっていられないな、とまた立ち上がる力を貰っています。

木村 真理 東日本旅客鉄道株式会社 MBA 2023年修了

5

修了生の声

Made with FlippingBook interactive PDF creator