2026 年度 H-1B ビザ抽選の対応:雇用主が知っておくべきこと
H-1B ビザプログラムは、米国の雇用主が高度なスキルを持つ外国人専門家を雇用することを可能にしま す。しかし、ビザの数が限られている上、需要が非常に高いため、早めの準備が重要です。本ガイドでは、 2026 年度の H-1B ビザ抽選プロセス、過去のシーズンから得られた重要な知見、そして雇用主がこのプロ セスをスムーズに進めるための実践的な手順について説明します。
1.H-1B ビザの上限抽選とは? •
毎年、米国市民権移民局( USCIS )は、上限抽選プロセスを通じて限られた数の H-1B ビザを割り当 てています。過去 15 年間、米国の雇用主による高い需要により、抽選が必要となっています。 • 「通常」の H-1B 登録には 65,000 枠が用意されており、さらに米国の修士号以上を持つ個人には 追加で 20,000 枠が割り当てられています。 • 特定の年度に枠を申請するには、雇用主がスポンサーとなる各候補者について電子登録を提出す る必要があります。この登録数が上限を超えた場合、 USCIS はランダムな抽選プロセスを実施し、次 の段階に進む登録を決定します。 • 選ばれた候補者については、雇用主が詳細な個別の非移民申請書を提出する必要があります。 • 抽選制度は、需要が供給を上回る場合にビザを公平に配分することを目的としています。 2.H-1B ビザの上限抽選はいつ実施されるのか? • 2025 年 3 月。この期間には、高度学位枠に該当する候補者の登録も含まれます。 • 候補者が選ばれた雇用主は、 4 月 1 日から 6 月 30 日の間に H-1B 上限対象の申請書を提出でき る可能性があります。 • この期間終了後、 USCIS は上限が達成されたかどうかを判断し、追加の抽選や措置が必要かどうか を決定します。 3. 前回の H-1B ビザ上限シーズン( 2025 年度)の結果 • 2025 年度の H-1B ビザ上限シーズンでは、 2024 年 3 月と 2024 年 7 月に 2 回の抽選が実施され ました。 • 登録総数は 2024 年度と比較して大幅に減少し、複数回登録を行った申請者の数が減少しました。 • 申請者の総数は約 442,000 人で、 2024 年度( 446,000 人)とほぼ同じでした(それぞれ実数)。 • 雇用主の数も同様で、 2025 年度は 52,700 社、 2024 年度は 52,000 社でした(それぞれ実数)。 • 登録数のうち有効と判断されたものは急減し、 2024 年度の 758,994 件から 2025 年度は 470,342 件 へと 38.6% の減少となりました。 • 1 人当たりの平均登録数は、 2024 年度の 1.70 件から 2025 年度は 1.06 件に減少しました。
4. 今すぐ行うべきこと • 法律顧問と連携する : 移民法の法律顧問と協力し、登録プロセスを効率化し、最新情報や変更点を
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