IUJパンフレット2025-2026

Alumni Voice

修了生の声

♯ IUJで培ったタフネスと専門性 1

国際大学大学院への進学を決めた理由と、 在学中に得た2つの財産について、 私なりの視点からお話ししたいと思います。 まず、 進学先として国際大学大学院を選んだのは、 合格した大学院の中で最も学習環境が整っていると感じたからです。 専攻した国際 関係学に加えて MBA の授業も履修できる柔軟なカリキュラム、 そして非常に充実した奨学金制度はこの大学院の大きな魅力でした。 これらの制度は、 学びたい意欲に真摯に応えてくれる土壌があると感じさせてくれました。 在学中に得た2つの財産のうち、1つ目は、 困難な状況を乗り越える中で培われた精神的なタフネスです。 振り返ると大学院生活は、 研究だけでなく友人たちとの時間などかけがえのないものでした。 しかし楽しい時間だけではなく、 思い通りにいかない時期もありました。 そこで自分を律して粘り強く取り組む姿勢が身につきました。 研究や人間関係において狙った通りの結果は出ないことの方が多いですが、 だからこそ、 結果に一喜一憂せずに過程に向き合い続ける力が養われました。

2つ目は、 専門性を深めたことによって得られた自信です。 学部時代から関 心を持っていた東欧の政治経済についてさらに深めることができ、 大学院での 学びを通じて知識が着実に積み重なり、 自分自身の専門的な軸に対する手 応えを実感するようになりました。 専門性に対する確かな手応えは、 社会に 出た後も自らの判断や主張に対する信頼感を支える礎となっています。 知識 を深めた先にある 「語れる自分」 がいることは、 大きな自信と前進する力を与 えてくれています。 現在はゴールドマン ・サックス・アセット ・マネジメントという資 産運用会社に勤務しており、 資産運用のオペレーションを行っています。 日々 の業務の中で上記二つの財産は大きく私を助けてくれます。精神的タフネスは、 複雑かつ変化の多い業務環境においても冷静に状況を捉え、 物事を進める 力として業務に活かされています。 一方、 専門性を深めたことで得た自信は、 自らの意見や判断を示す姿勢につながっています。 これにより、 優秀な同僚た ちと業務を遂行する上で支えとなっています。 新潟で過ごした2年間は単なる知識の習得にとどまらず、 自分自身の軸を見 つけ、 それを実社会で活かしていくための力を育んでくれる時間でした。 今後も 変化の大きい環境の中で、 大学院で得た学びと姿勢を胸に、 着実に前に進 んでいきたいと思っています。

橋本 卓明 ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント株式会社 IRP 2023年修了

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