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形態 の1 つ は、Rosen f eld(19 7 1)によって 記 述 された「 ギ ャ ング」または「 マフ ィア」であ る。このよ う なパー ソ ナリティの 組織 化は、パー ソ ナリティの「 正 気 」あるいは 健康 な 部 分 をコントロールしたり、 脅 したりし つつ 、 迫 害不 安や 抑 うつ 不 安からの 避難所 や安 全 を 約束 してくれる 犯 罪 的 ギ ャ ングの 夢 や連 想 の 形 で、しばしば、 段 々 と分析に 姿 を現す。しかし、 これらの 複 雑 な 構造 の中の、⼀ ⾒ 健康 的な 部 分は、 病 理的 構造 の中で共 謀 的で 倒 錯 的な関 係 に 巻 き込 まれている 可能性 がある。(コンテインメント、コンテイナー-コンテイン ド の 項 ⽬ も参 照 ) Steiner(1993)の、「 ⼼ 的 退 避 」に つ いての 後期 の 仕事 は、 病 理的 組織 化の概念をさらに拡 張し、発展させた。 彼 は、そ う した 退 避 がいかに 偏 在しており、 多 くの 形態 をとり う るか、 そして、 対処 で き ない 不 安と 直⾯ する中で、 ⼼ 的 平衡 を 維 持 するために 常 に存在しているさ まを ⽰ した。
Ⅳ . B. 独 ⽴ 学 派 の 伝 統 の中での発展
Ⅳ . Ba. Bollas: 変 形性対 象(Trans f ormational O b j ect) Christopher Bollas(198 7 、p. 1 4 )は、 W innicott の「 環 境 としての」 ⺟ 親 とい う 概念に 触 発 されて、 早期 の 乳児 と ⺟ 親 の相互作⽤において、「 ⺟ 親 は、 対 象としてよりも 過 程 として、 より 重要性 を 持ち 、同定されやすい」ことを 指 し ⽰ している、「 変 形性対 象(trans f omational ob j ect) 」とい う ⽤語を 導 ⼊ した。Bollas(198 7 、p. 28)は、 ⺟ 親 が「 全 体 的な 対 象として 幼児 にとって ⼈ 間化される」 前 は、「 ⺟ 親 は 変 形 の 領 域あるいは 源 として 機能 している」と 主 張 した。したがって、「 ⺟ 親 は、 他 者としてま だ ⼗ 分に同定 可能 ではないが、 変 形 の 過 程 とし て 経 験 される。そして、この 早期 の存在の 特 徴は、 ⼤⼈ としての⽣活の中で、 対 象が 変 形 の シニフ ィアンとしての 機能 のために 求 められる 時 、 対 象 希 求 の 特 定の 形式 において⽣ き続 け ている。」(198 7 、p. 1 4 ) Bollasは、とりわけ、「 対 象の 統 合 性 」と 彼 が 呼 ぶ ものに関して、 対 象関 係 の精神分析的 理解を拡 ⼤ した。Bollas(1992, p. 4; 強 調 は 原 著 者)は次のよ う に 書 いている。「かなり 驚 き な のであるが、 対 象関 係 論では、 個⼈ の 投影 のコンテイナーとして ⾒ なされている 対 象のも つ 際 ⽴ った 構造 に ほ と んど 思考が 向 けられていない。 確 かに 対 象は 私 た ち を 持ち こたえてくれ る。しかし、 ⼗ 分 ⽪⾁ なことに、まさに 対 象が 私 た ち の 投影 を 保 持 してくれる からこそ 、⼀ つ ⼀ つ の 対 象の 構造 的 特 徴がさらにより 重要 になってくるのである。と ⾔う のも、 再経 験 の 際 に、 ⾃⾝ の ⾃ 然 な 統 合 性 に 従 って 私 た ち を 処 理してくれるコンテイナーに、 私 た ち は、 私
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