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果 、も う ⽚ ⽅や 他 者とともに 内 在的に⾏ う ことの 効 果 を 促進 する。連結の中で起こってい る 出来 事 を、同⼀化 過 程 の ⼒ 動を ⽀配 する論理に「 記 録 」することは 困難 であり、 不 可能 である。 それ ゆ え、 各 個⼈ に関わる 葛藤 の ほ かに、 重 なり合 う ことによって⽣まれるものも考慮に ⼊ れなければならない。 ⾔ い 換 えれば、その関 係 に 住 む 主体 それ ぞ れの 他 者 性 、 つ まり同 ⼀ 性 には 還 元 で き ない 他 者 性 を考慮する 余 地を 与 えなければならない。 参加者⼀ ⼈ひ とりの単 独 性 が、 差 異 から 出 発する作 業 を動かし 始 める。Derrida (196 7 ) によるなら、 差 異 とはdi ff érance( 差 延 )として、 つ まり 延 期 された現在として理解され る。di ff érance( 差 延 )から現れるものは象徴され得ない。それは表象 representation を超 えるもので現 前 presentation に 依 っている。現 前 presentation は表象に 対⽴ するものでは ない。それは、現在がもたらす 影響 の論理に 属 するものであり、 出 会 いの中で 他 者 性 を 失 わない ⼆ ⼈ の 主体 の関 係 に 属 するものである。
V I . A f . Pichon Riviere の 貢 献
Enri q ue Pichon Riviereは、アル ゼ ン チ ン精神分析 協 会 の 設 ⽴ に 尽 ⼒ し、José Bleger、 W illy and Madeleine Baranger、David Liberman、Heinrich Racker、Horacio Etchogoyen な ど 、同 協 会 を代表する 多 くの思 想 家た ち の 成 ⻑と 知 的⽣ 産 性 に 多⼤ な 影響 を 与 えた。20 世 紀 初 頭 のアル ゼ ン チ ンの活 気 ある ボ ヘ ミ アン、 芸術 、⽂ 学 、 ジ ャ ーナリ ズム ⽂化の⼀ 翼 を 担 った Pichon Riviereは、しばしばアル ゼ ン チ ン精神分析の精神 社会 的な 顔 と 呼 ばれて き た。 Pichon Riviere(1965 / 19 7 1)は、 個⼈⼼ 理 学 と 社会 ⼼ 理 学 の密接な結び つき を 主 張し た。 彼 は連結の概念化によって、⽂化と 社会 的 環 境 を 形 づ くる上で、精神 内 界 の 重要性 - 無意識的 空想 と 個⼈⼼ 理 学 ‒ だ けでなく、 個⼈ のアイ デ ンティティを 構 築 して 維 持 する 社 会 的集団の 重要性 を強 調 した。 彼 は、 社会 ⼼ 理 学 は精神分析的なものとして 捉 えられる べき であり、精神分析そのもの は 社会 ⼼ 理 学 として理解される べき であると 主 張した。この 著 者にとって、発 達 するパー ソ ナリティとアイ デ ンティティ、 ⾃⼰ と ⾃⼰感 覚 は、 [ 単に ] 先 天 的な 欲 動の 過 剰 によっ てよりも、相互作⽤の 世界 [ 対⼈ 的、間 主 観 的、関 係 的な 経 験 ] によって 構成 されると同 時 に、患者の 内部 にある連結の無意識的な 側⾯ はす べ ての相互作⽤の意味を 修正 もする。
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