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* 二次元 の 世 界 に 住 む 人は、対象の 表面 に 張 りつき、そうすることでその対象 になり、 彼 / 彼 女 の外 見 や 行 動を 真 似 るようになる。
* もう一つのタ イプ は、 窮屈 な、あるいは共生的と 言 われるもので、 二 人の メ ン バ ー間には互いに 服 従 関係がある。
* さらに 別 のタ イプ は、精神 病 的な 不安 の 投影 を交代で 行 う形式をとる。
* パー ソナ リ ティ のより成 熟 し 統合 された 部 分が 二 者関係に 伴 っている 場合 、 カ ッ プ ル間の 感 情的な連 結 はより 強 固 で 肯 定的なものになり、それ ぞ れの メ ン バ ーの 自 律 性 が 保 たれる。 「三者 性 連 結 」 : 著 者らは、 二 つの 部 分対象との関係が同 時 に 起 きることに 基 づ く 三者関係と、全体対象および 性 的に分 化 した 自 律 的な対象との 愛 、 嫉 妬 、 ライ バ ル関係により 特 徴 づけられるエ ディプス 葛藤 を 伴 う関係の 区別 を主 張 する。理 想化 された対象か 迫 害 された対象のどちらかが 転移 において 投影 さ れ、もう一方は外的な人 物 に 投影 される。またある 時 は、2つの対象 − 迫 害 的な 対象と理 想化 された対象 - が分析 家 の 異 なる 側面 に 投影 されることもある。(エ ナク ト メ ント、 逆転移 の 項目 も 参照 )。
V I. Ac. Madeleine and Will y B aranger : 力 動的な フィ ール ド としての分析 状 況
B arangerと B aranger (19 6 1 - 19 6 2)は、分析 状 況 を 二 者的な フィ ール ド と み なし ている。分析 状 況 とは、 無 意識的 空想 を 基 盤 に構成された カ ッ プ ル ・フィ ール ド であり、それは 被 分析者だけに 属 するものではな く 、両者に 属 するものであ る。この意味で、 力 動的な フィ ール ド 理論は、分析 状 況 において 表 現される対 象関係論に対する 貢 献と み なすことができる。そこでの 課 題 は、 被 分析者の 基 本 的な 空想 を理解することだけでな く 、 カ ッ プ ル関係において構成されるもの へ の アク セ ス を 見 出すことでもある。分析 家 の解 釈 の対象である 二 者的な 無 意 識的 空想 は、分析 家 と 被 分析者のなかでそれ ぞ れに 異 なる 限界 、機 能 、 特 徴 を 持ちつつ作用する 投影 同一 化 と 取 り入れ同一 化 および 逆 同一 化 の 過程 の相互作 用によって構成される構造である。
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