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A. (2013) 編 集の 『 国 際 精神分析 事 典 Dictionnaire international de la psychanalyse 』 、 Borenszste j n, C. (201 4 ) 編 集の 『 アル ゼ ン チ ン精神分析 事 典 』 の「 枠 組み Bleger / Encuadre [ F rame ] 」と「 フ ィール ド Campo Psicoanalitico [ F ield ] 」の 項 ⽬ な ど である。
Ⅷ . 結語
F reud によって 確 ⽴ された分析 設 定は三地域 全 ての現⾏の 臨床実 践 において 明 らかに 有 効 であり 続 けている。 主 に患者と分析家にとっての 設 定の無意識的な意味の概念化と理解 において発展が み られ、 特 にBlegerと W innicottの 業 績 を ⽀ 持 している。Bion の「もの 想 い」の概念は分析家の作 業 ( 内 的 設 定)と分析 過 程 そのものに つ いてのさらなる 推 敲 をもた らしている。分析的 姿 勢 と分析家の作 業 に 焦 点 づ けることは、逆転移の概念を拡張すること にも結び つ く。
「 設 定」や「 枠 組み 」とい う ⽤語は、⼀ 部 では同義に⽤いられ、⼀⽅で 他 の論者は「 規 則 」 や 設 定と 枠 組み のなかで起こる 過 程 の 境界 に関連してその2 つ の⽤語を 区 別 して⽤いる。
中南⽶では、現⾏の 社会 的および⽂化的現 実 に関連して 古典 的な精神分析 設 定を 適 応 さ せる 必要性 に 明確 に関 ⼼ があり、 伝 統 的 設 定をそのまま 受 け ⼊ れ ず にやわらげる ⽴ 場 と ⾒ なされている。 ことによると、「 設 定」とい う ⽤語は、現在さらに 重要 なものになり つつ あるのかもしれ ない。な ぜ なら、精神分析を 実 施 するための状況における 変 化(例えば、 バ ー チ ャ ルな存在 を 伴 う 新 たな 技 術 を⽤いるな ど )が、この 根本 的な概念の意味と 重要性 を 失 う 危 険 をもたら すかもしれないとい う 懸 念があるから だ 。
上 記 の1-12 ペ ー ジ の 部 分は 主 に − た だ しそれ だ けに限られるものではない − ヨーロッパの 精神分析からの 出 典 であり、12-15 ペ ー ジ の 部 分は北⽶からの 出 典 であり、15-16 ペ ー ジ の 部 分は中南⽶からの 出 典 である。
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