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洗剤に含まれた化学物質による 肺への損傷 に関連する 最新の研究

この研究の意味するもの 家を清潔で安全に保ちたいと考えている女性にとって、この研究 の結果に対して対策を考えることは必須です。 まだ実行していない人は、危険な化学物質を配合した洗剤を家 から一掃しましょう!除菌剤、風呂、トイレ掃除用の洗剤、汚れ落 とし、シミ抜き剤、床用洗剤、油性洗浄剤、窓やガラス用の洗剤 や多目的洗剤など、住居用洗剤のほとんどにそうした物質が入っ ています。 この研究結果はネット上、あるいはニュースメディアでただちに人 びとの注目をあびることになりましたが、それで自分自身の家だけ 対策を講じるか、友人や隣人にこうした問題のある住居用洗剤 を使うことによる悪影響を伝えるかはあなた次第です。 1. Øistein Svanes et al., “Cleaning at Home and at Work in Relation to Lung Function Decline and Airway Obstruction,”American Journal of Respiratory and Critical Care Medicine, February 16, 2018. 2. Edwin K. Silverman et al.,“Gender-Related Differences in Severe, Early-Onset Chronic Obstructive Pulmonary Disease,”American Journal of Respiratory and Critical Care Medicine, 162, no. 6, December 1, 2000. 3. Marilyn G. Foreman et al., “Early-Onset Chronic Obstructive Pulmonary Disease Is Associated with Female Sex, Maternal Factors, and African American Race in the COPD Gene Study,” American Journal of Respiratory and Critical Care Medicine, 184, no. 4, August 15, 2011. 4. G. Jacobsen et al.,“Longitudinal Lung Function Decline and Wood Dust Exposure in the Furniture Industry,”European Respiratory Journal, 31, no. 2, February 2008.

研究結果 4:

液体洗剤もスプレー洗剤と同様に危険である

研究チームははじめ、霧状のスプレーの方が液体、ジェル状および 拭き取り型の洗剤よりも危険であると考えていました。しかし、どの ような形の洗剤であれ、危険性に違いがないことがわかりました。

研究結果 5:

他の研究報告等から、有害な化学物質が こうした被害の原因のひとつかもしれないという仮説が 成り立つかもしれません 研究員は「人が家で掃除するたびに気道を経由してアンモニア や漂白剤などの刺激物に長期的にさらされると、肺の組織で線 維性症や間質性の変化を受け、肺活量の加速度的な低下を招く という仮説が成り立つかもしれない」と言っています。

研究結果 1: 20年間週に1回以上住居用洗剤を使い続けると、 同期間毎日20本のタバコを吸い続けるのと同じくらい 肺にダメージを与える可能性があります 今回の研究によると、期間中に住居用洗剤を最低週一回使って いる女性は、20年間毎日タバコを1箱吸う人に似た肺活量の低下 が認められました。そして研究者は、「家の掃除を担当している 1990年に始まった呼吸器系に関する調査では、平均年齢 34歳の6,235人の男女を、22の医療機関で追跡しました。 参加者は20年以上にわたって、スプレーやその他の形状 の洗剤の使用状況を聞かれ、定期的に肺活量が測定され ました。 肺活量は肺活量計に最大限吐く息を吹き込むことで計測 されます。肺機能に障害がある場合、健康な人に比べて 肺活量は少なくなります。 被験者のうち53%は女性で、44%は一度もタバコを吸ったこ とがない人たちでした。また、分析結果は喫煙者、そして 医者に喘息と診断された人たちにも合わせて調整されまし た。被験者のデータは広範囲で被験者一人ひとりの特徴を 把握しているため、有意で正確なものです。 20年後にこれらのデータは9ヵ国28人の研究者によって取り まとめられ、結果が分析されました。そしてその研究結果 が2018年2月16日に掲載されました。 それは、有害な化学物質を含む住居用洗剤はそれを使っ て掃除する人の健康に悪影響を与える可能性があるとい う内容で、その研究結果はメラルーカがずっと前から知っ ていたことでした。

女性、あるいは清掃業を職業としている人の肺機能はより早く低 下した」と結論づけました。「自宅を清掃する女性と清掃業者の 肺機能は速く低下しました。これは、掃除で洗剤の成分を浴び ることによって、長期的には呼吸器系の健康に影響を与えている 可能性がある」と。

研究結果 6:

普段から洗剤を使っている主婦は、 喘息になる比率が高い

研究チームは洗剤を日常的に使っているグループの人たちが喘 息になる比率が他よりも高いことを発見しました。これは危険な化 学洗浄物質が喘息の発症につながるという数多くの研究結果と 符合します。

研究結果 2:

男性よりも女性の方が影響を受けやすい

研究結果 7:

掃除をする女性と呼吸器系の病気との関連は明確になりました が、男性には同じような関連性は確認できませんでした。日常的 に住居用洗剤を使う男性の数が際立って少ないこともありますが、 この研究の要旨で、女性の呼吸器の方が繊細であることを指摘 した研究もあることを指摘しています。

悪影響は時とともに積み重なります

危険な化学物質が継続的に肺の繊細な組織の中に吸い込まれ ると、長期的に呼吸器に悪影響を与えることは想像がつきます。 研究チームはこのように書いています。「化学物質にさらされると、 肺の機能の低下や呼吸障害が加速します。たとえ軽微な炎症で も何年も経てば呼吸器系の長期的な障害につながる可能性が あります。また、継続的に掃除で有害な化学物質にさらされ続け たことによって発症した喘息の結果、慢性的な障害が残る可能 性があります」。そして、「気道を刺激するアンモニアや漂白剤は、 繊細な肺の組織に傷をつけることにより、線維に変化を起こすこ とはよく知られている」と書き加えています。

研究結果 3:

自宅の掃除をする人と清掃業者とを比べても、 人体に及ぼす害は変わらない

今回の研究によると、家の掃除をする人はプロの清掃業者と同じ ような肺活量の低下が見られました。

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