IUJパンフレット 2023-2024

Alumni Voice 修了生の声

# 1

自分の基礎を培った2年間、今でも立ち返る原点です

井ノ口 一善 丸紅株式会社 国際開発学プログラム 2003年修了

「語学をマスターし海外をフィールドに仕事がしたい」―そんな思いを抱き、海外の大学に進学し、国際関係学を学んだ私ですが、結局4年間はただた だ目の前の試験にパスすることだけに必死で、何も専門性を身につけることが出来ませんでした。その反省もあり、「社会に貢献できる専門性の習得」を 目的に国際大学国際関係学研究科国際開発学プログラムに進学しました。 当時の国際開発学プログラムは、1学年50人程。その90%以上が海外(欧米、アジア、アフリカ)からの留学生で構成され、海外の大学以上に多文 化を感じることができる環境でした。 1年次にはしっかりとマクロ、ミクロ、開発経済といった経済学の基礎及び経済分析ツールを学びました。 授業は朝から夕方まであり、夕食後は自習室 に集まり、毎週の課題を「ああでもない」、「こうでもない」とクラスメートと議論したことは何年経っても忘れられません(国際大学の自習室は24時間開放 されています︕)。 毎晩睡眠不足になりながら身につけた知識は社会人になっても物事を考えるベースになっています。 また一緒に課題に取り組んだクラ スメートは今でも一生の友人、というか戦友・同志だと思っています。 2年次には修士論文に大半の時間を費やしました。千本ノックのような厳しい指摘を受け、それを1つずつ返していく作業は社会人となり、日々の業務 に向き合う中でも常にいかされた経験だと思っています。 既に退官されましたが、深夜までご指導頂いた渡辺先生には今でも感謝しています。 修了後は、外務省専門調査員、民間総合研究所で研究職として従事した後、現在は丸紅株式会社に勤務しています。 本社コーポレート部門で中 東・アフリカ地域を担当した後、昨年4月より南アフリカ・ヨハネスブルグにある丸紅ヨハネスブルグ支店で主にサブサハラアフリカの戦略推進、新規ビジネ ス開発業務を担当しています。 国際大学で身につけた専門性をベースに実務で培った経験を生かしてエキサイティングな毎日を送っています。 また当地にも国際大学修了生がいて、時々旧交を温めています。 一緒に深夜まで議論した友人、同じ経験をした先輩・後輩が、異なるフィールドです が最前線で活躍していることは嬉しく、また刺激にもなっています。 修了後もこのように刺激を受ける存在が世界中にいることも国際大学で学ぶメリット の1つだと感じています。

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修了生の声

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